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認知症の初期症状にどのような特徴があるのかご存知でしょうか
認知症の初期症状の特徴を知っておくと、自分もしくは家族が認知症になりかけているときに、すぐに気付いて対処することができるようになります。
そこで、本記事では認知症の初期症状の特徴を解説します。
周りの人が気付きやすい兆候やチェックリストを紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
認知症とは、脳の認知機能に障害が発生し、日常生活を送るのに支障をきたす病気のことです。
認知症といえば「アルツハイマー型認知症」が広く知られていますが、他にも様々な種類があり、それらの総称を認知症と呼びます。
アルツハイマー型認知症以外では、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前側頭型認知症などが挙げられます。
認知症の種類によって、現れる症状や対処方法が大きく異なるため、認知症の治療をする際はどのような認知症であるのかを見極める必要があるでしょう。
認知症の前段階に「軽度認知障害(MCI)」と呼ばれるものがあります。
軽度認知障害とは、物忘れをはじめとする症状が出ているものの、認知症とまでは診断できない状態のことです。
本人も物忘れが激しくなっていることを認識しているが、それ以外に認知機能の障害が起きていることを示す症状は現れません。日常生活への影響もほとんどない場合が多くあります。
軽度認知障害になると、年間で10〜15%が認知症を発症してしまうことから、認知症の前段階と呼ばれることもあります。
認知症によく見られる初期症状は、以下の6つです。
それぞれの症状について見ていきましょう。
認知症の症状の段階について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
よく見られる初期症状の1つ目は、頻繁な物忘れです。
認知症の主な症状である記憶障害が現れている可能性があります。
例えば、何度も同じことを言ったり探し物をする機会が増えたりすることなどが挙げられます。
頻繁に物忘れが起きるようになると、認知症の初期症状が疑われるため、早めにチェックすることがおすすめです。
2つ目は、集中力低下です。
例えば、計算ミスが増えたり家事を途中で投げ出してしまったりすることが挙げられます。
他にも、テレビドラマの展開が追えなくなったり、車の運転でミスが増えたりすることなども集中力低下が原因だと考えられるのです。
このように、集中力低下が見られた場合も認知症の疑いがあります。
3つ目は、理解力・判断力の低下です。
買い物に時間がかかるようになったり、お金の管理ができなくなったりすることが例として挙げられます。
理解力・判断力の低下は、実行機能障害によるものである場合が多いため、この場合も認知症の初期症状であることが考えられます。
4つ目は、精神的な落ち込みや混乱です。
例として、周囲の出来事に興味がなくなったり、趣味のやる気がなくなったりすることなどが挙げられます。
認知症の初期症状としてよく見られる症状であるため、精神的な落ち込みや混乱が見られたら、認知症の初期症状である可能性が高いでしょう。
5つ目は、時間・場所の感覚の乱れです。
日付がわからなかったり、いつも通っている道でも迷子になってしまったりすることが挙げられます。
認知症の症状が進んでから見られることが一般的ですが、初期症状として現れる場合もあるため、注意してください。
6つ目は、性格の変化です。
認知症になると、怒りっぽくなったり多弁になったりするなどの性格の変化も見受けられます。
認知機能が低下しているため、物事がうまくいかなくなることによる心理的な影響が大きい症状です。
認知症の症状が進行してから見られることが多くありますが、初期症状として現れる場合もあります。
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認知症の初期症状として挙げられる「物忘れ」は、加齢によっても引き起こされます。
しかし、同じ「物忘れ」であっても、認知症による物忘れと加齢による物忘れでは大きな違いがあります。
加齢による物忘れでは、体験の一部を忘れている場合が多く、ヒントを言えば思い出せる場合がほとんどです。
一方、認知症による物忘れでは、ヒントを言っても思い出せず、自分の体験を全て忘れてしまっている場合が少なくありません。
また、加齢の場合は本人が認知機能の低下を自覚していますが、認知症の場合は自覚していない場合がほとんどです。
さらに、認知症の場合は物忘れ以外にも様々な症状が複合的に出てくるため、認知症による物忘れと加齢による物忘れを見分けるのは難しくありません。
家族や周りの人が違和感に気付きやすい認知症の兆候は、主に会話と歩き方に出ます。
それぞれどのような兆候が見られるのかを解説します。
会話に現れる認知症の兆候には、以下のようなものが挙げられます。
特に、「同じ話を何度も繰り返しする」など、「これだけでは認知症だといえないのでは?」と感じるような特徴もあります。
しかし、認知症の検査が遅れたことにより、認知症だとわかったときには、認知症になってからすでに2〜3年経過していることも少なくありません。
そのため、以上に挙げた特徴が2つ以上見られる場合は、早めに医療機関を受診するようにしてください。
歩き方に現れる認知症の兆候には、以下のようなものが挙げられます。
このような特徴が見られるようになったら、認知症を疑ってみると良いでしょう。
特に、認知症が軽度の場合、歩き方を改善することで認知症の症状が進行することを抑えられる可能性があります。
また、認知症になっていなくても、正しい姿勢で歩くことは健康的な身体を作ることにも繋がります。
歩き方に違和感を覚えたら、正しい歩き方に治せるように訓練することがおすすめです。
認知症の初期症状に気付けるチェックリストを紹介します。
自分でできるチェックリストと家族向けのチェックリストを紹介するので、どちらも目を通してみてください。
認知症の初期症状のチェックリストについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
まずは、自分でできるチェックリストを紹介します。
半分以上当てはまる場合は、日常生活を送る上で支障をきたしている可能性があるので、医療機関を受診してみてください。
続いて、家族向けのチェックリストを紹介します。
このような症状が見られると、認知症が進行している可能性があるので、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
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認知症が進行すると症状はどう変わるのでしょうか。
認知症の症状である中核症状と行動・心理症状(BPSD)に分けて解説します。
認知症になると、まず中核症状が現れます。
中核症状は認知障害により直接引き起こされる症状のことです。
例えば、以下のような症状が中核症状として挙げられます。
このような中核症状が出ることで、日常生活を正常に送るのが難しくなります。
中核症状を受けて感情にも変化が起きると、行動・心理症状(BPSD)も現れます。
例えば、以下のような症状が行動・心理症状(BPSD)として挙げられます。
特に、行動・心理症状(BPSD)は治せる可能性があるため、異変に気づいたらすぐに医療機関を受診してみてください。
認知症であることを疑ったら、以下の相談先に相談してみてください。
このように、様々な相談窓口が用意されているため、気軽に相談できる窓口を探して問い合わせてみることをおすすめします。
認知症の相談窓口について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
認知症になってしまっても、初期であれば家族信託を利用できる可能性があります。
家族信託が利用できなくなるのは、判断能力が低下してしまったと判断される場合です。
認知症が初期症状でとどまっている場合は判断能力があまり低下していない場合があるため、判断能力があると判断されれば家族信託を利用できます。
家族信託を利用したい方や家族信託について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてお読みください。
認知症の初期症状の段階であれば、治るタイプの認知症もあります。
また、認知症に似た病気だけれども、認知症ではない場合も治る可能性が十分にあります。
そのため、認知症になってしまったから諦めるのではなく、初期症状が出たらすぐに医療機関を受診することがおすすめです。
決して、無理に説得してはいけません。
まずは、本人の自尊心を傷つけないように、医療機関の受診を勧めてみてください。
それでも行きたがらない場合は、以下のような相談窓口に相談してみることをおすすめします。
状況を正確に伝えると、どのように対応すべきかを的確にアドバイスしてくれます。
家族の力だけで解決しようとせず、相談窓口もぜひ活用してみてください。
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認知症を治したり、進行を遅くしたりするには、早期発見が大切です。
そのためにも、認知症の初期症状にどのような特徴があるのかを知ることが重要です。
記事内ではチェックリストも紹介しているので、活用してみることをおすすめします。
また、認知症対策として家族信託の利用も検討してみてください。
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化粧品メーカーにて代理店営業、CS、チーフを担当。
教育福祉系ベンチャーにて社長室広報、マネージャーとして障害者就労移行支援事業、発達障がい児の学習塾の開発、教育福祉の関係機関連携に従事。
その後、独立し、5年間美容サロン経営に従事、埼玉県にて3店舗を展開。
7年間母親と二人で重度認知症の祖母を自宅介護した経験と、障害者福祉、発達障がい児の教育事業の経験から、 様々な制度の比較をお手伝いし、ご家族の安心な老後を支える家族信託コーディネーターとして邁進。
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