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俳人の神野紗希先生とのコラボレーション第1弾は、クリスマスをテーマに神野先生に一句詠んでいただきました。今後も、「人生100年時代のコンシェルジュ」らしく、家族の幸せを願って、イベントや季節にあった俳句を毎月掲載していきます!
〈俳句〉 子守歌は きよしこの夜 窓に星
クリスマスは、イエス・キリストの誕生を祝う日です。日本でも、プレゼントを贈ったり、いっしょにケーキを食べたり、家族と過ごす思い出の多い行事ですね。私の実家では、叔父がお菓子メーカーの販売の仕事をしていたので、クリスマスケーキの販売ノルマに協力して、毎年、ホールケーキがドドンと二つ届いていました。イブに生クリームのほうを、クリスマスにはチョコレートクリームのほうを、ナイフで切って家族で分けます。今思えば、贅沢なクリスマスでした。
年末で忙しい時期ですが、街でクリスマスソングが流れていると、ふと口ずさんでしまいます。夜、子どもを寝かせる子守歌も、自然と「きよしこの夜」になったりして。窓に輝く星の光は、キリストが生まれたころときっと変わらない、静かな光をたたえています。
来月の俳句は1月に公開予定です。おたのしみに!
神野 紗希
(こうの さき)
俳人
1983年、愛媛県松山市生。俳人。高校時代、俳句甲子園をきっかけに俳句を始める。NHK「俳句王国」番組司会、NHK全国俳句大会選者などを務めた。2018年、『日めくり子規・漱石』(愛媛新聞社)にて第34回愛媛出版文化賞大賞。2019年、第11回桂信子賞。句集に『星の地図』(マルコボ.com)『光まみれの蜂』(角川書店)『すみれそよぐ』(朔出版)、著書に『女の俳句』(ふらんす堂)『もう泣かない電気毛布は裏切らない』(日本経済新聞出版社)『俳句部、はじめました』(岩波ジュニアスタートブックス)他。現代俳句協会副幹事長。聖心女子大学・立教大学講師。
12月某日、東京都内の親子サロンの一室に小学生が集まって親子俳句会を開催しました。当日は、5名の小学生とそのお母さんが集まって、神野先生にレクチャーを受けながら俳句を詠みました。クリスマスソングが流れる中、サンタの帽子をつけたり、クリスマスツリーをみながらまず一句。途中でクリスマスケーキも登場しまずは観察。色や匂い、質感などを確かめながら自分なりの言葉で表現を考えます。続いて待ちに待ったケーキを食べながらの一句。味や食感を確かめながら想像を膨らませ言葉を紡ぎます。
みんな、ケーキを食べるころには次々とアイデアが浮かんできて、神野先生が作成した用紙に言葉を記入していきます。最後は、クリスマスのイラストが入った用紙に自分の俳句を書き込み、額に入れて完成。
最初は恐る恐るだった子供たちも、だんだんと積極的になり、お母さんとも相談したりしながら、立派な俳句が完成しました!
子どもたちの詠んだ俳句
つめたくてふわふわクリスマスケーキ
クリスマスケーキぎゅうにゅうのような白
クリスマスプレゼントよるもらったよ
しんかいぎょからのクリスマスプレゼント
クリスマスケーキあまくてやわらかい
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