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俳人の神野紗希先生とのコラボレーション第4弾は、桃の節句をテーマに神野先生に一句詠んでいただきました。
<俳句> 家計簿の雑費たとえば雛あられ
3月3日は桃の節句、女の子のすこやかな成長を願う日です。あかりをつけましょ、ぼんぼりに。お雛さまを飾って、菱餅や雛あられを用意して、家族でちらし寿司やはまぐりのお吸い物をいただきます。行事に合わせてあれこれ用意していると、ささやかな出費がかかります。たとえば、雛あられを買ったお金って、家計簿でいうと何に分類されるのでしょう。食費といってしまうと素っ気なく、教育費というのもなんだか違います。分類しがたい嬉しい出費として、雑費に計上するのが妥当なのかしら、と考えてみました。昨今の住居事情もあり、立派なお雛さまを飾る機会も少なくなりましたが、桃の花をひと枝活けたり、雛あられをちょっと飾ってみたりすると、家族で過ごしたお節句の日を、懐かしく思い出せそうです。
次の俳句は3月中旬に公開予定です。おたのしみに!
神野 紗希
(こうの さき)
俳人
1983年、愛媛県松山市生。俳人。高校時代、俳句甲子園をきっかけに俳句を始める。NHK「俳句王国」番組司会、NHK全国俳句大会選者などを務めた。2018年、『日めくり子規・漱石』(愛媛新聞社)にて第34回愛媛出版文化賞大賞。2019年、第11回桂信子賞。句集に『星の地図』(マルコボ.com)『光まみれの蜂』(角川書店)『すみれそよぐ』(朔出版)、著書に『女の俳句』(ふらんす堂)『もう泣かない電気毛布は裏切らない』(日本経済新聞出版社)『俳句部、はじめました』(岩波ジュニアスタートブックス)他。現代俳句協会副幹事長。聖心女子大学・立教大学講師。
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